第1回「つぶやき」

高橋一美(電脳委員会 & L'ALA代表 & JON運営委員)

40歳以降はじめたことが4つある。乗馬、スノーボード、パソコン、ヨット。乗馬とスノーボードは仕事 (?) になりパソコンは手元にないと不安になるぐらい仕事をサポートしてくれている。ポケットには携帯電話があり、お客様をガイドしギャロップ (駆け足) をしている最中も否応無しに着メロが鳴る。スタッフ不足で電話番も兼ねるため 「はい、L'ALAです・・・・・」。後ろでお客様も笑っている。

こんなことになるとは10年前には想像できただろうか。周りにある道具を上手に生かす方法を知ること、あふれる情報を自分にあったように整理する方法、それがこれから必要になるだろう。そして頭を使うだけでなく体を動かすことの重要性も再認識しなくては・・・・・。

子供たちと乗馬キャンプをしていて思うことがある。今の子供たちはとても優しく頭がいい。しかし馬たちは優しいだけでは言うことを聞いてくれない。ただのわがままを言ってもダメ。力で何とかしようとしても馬のほうが力が強い。馬に馬鹿にされながら一生懸命格闘して、自分ひとりで何とかしようとする子、助けを求めるような眼でこっちを見つめる子、馬が勝手に動いているのも感じず自分でコントロールしていると勘違いしてる子、等など。その子がどのような環境で生活(生きて)いるのか見えるような気がする。個人個人色々な考え方があるので全てを同じにしようとは思わないが 「優しい」という言葉ひとつをとっても乗馬を通して考える事が出来る。

一番前が高橋氏

「本当の優しさとは・・・・?」

ただ単に優しく馬と接していくと馬が勘違いをして、付け上がる。道端の草を食べ動かなくなったり、右に行けという合図を送ってもまっすぐ進んだり、逆に左に行ってしまったり。これは馬の問題ではなく同じ馬でも乗る人によって全然違う馬になる。しっかりした子供 (一般的な言葉で) が乗ると完璧に言う事を聞いている。その子は優しさの裏にしっかりした (はっきりした) 考え方、強さを持っているようだ。

それに集中力があり、乗馬している間中持続している。小学1年の子供が出来て高学年、中学生が出来ないというようなこともある。当然同じ馬で・・・・。中学生と小学1年では能力が違う。でも何が・・・? 見ていると本気度が違うような気がする。現在自分が持っている能力全てを使って馬とコミニュケーションをとるのか、こうなったら良いな・・程度でものを考えているのかによって相手に (馬) 伝わるものが違ってきてるようだ。これは大人でも同じ事が言える。大学生や大人になるともっとはっきりと外に表れてくる。見栄、恐怖心、力ずく、など子供とは少し違うものと戦わなくてはならない。現在の自分をあるがままに受け入れ、そこから自分と格闘しながら馬とコミニュケーションをとる。戦うのは常に自分と。また、その戦っている姿がその人の生き様を表現しているような気もする。研修にはもってこいだと思う。乗馬を好きになり続けるのは男性より女性が多い。女性は目の前のものに熱中し楽しむことが出来る。男性は将来や家族のことなど守りに入る事が多くそこから来る恐怖心と常に戦わなくてはならづ、楽しむまでには時間がかかる。(これは僕の独断と偏見に満ちた判断です。(笑・・・・))

乗馬をはじめ全ての野外体験活動は優しさ、強さ、思いやりなどを育んでくれる。 宗教、人種、貧富などを乗り越えることが出来たら本物なんだが・・・・。

 

次回はトムソーヤクラブ 小山重幸氏です。お楽しみに!