第4回「自然体験が必要なのは?」

橋口和美氏 (ヤックス自然学校)

4月29日「参加者と一緒に田植え」

~初企画の「米作り体験」~
昨年、ファミリーを対象にして、米作り体験を実施しました。ヤックス自然学校では、ファミリー対象のキャンプ教室やキャンプフェスティバル、親子スキーツアーがもう何年も続いていますが、こういった農業体験は初挑戦でした。キャンプでのお米購入でいつもお世話になっている農家の方の協力を得て、4月「田植え」と8月「稲刈り」そして11月「もちつき」の年3回のプログラムを無事終了することができました。

~参加者と一緒に自然体験活動~
4月の田植え時では、農家の方のアドバイスをいただきながら、我々ディレクターもキャンプリーダーも参加者と一緒になって、田植えを体験しました。田んぼの中に足を踏み入れるとひんやりとした感触。腰を曲げて1つ1つ大事に苗を手植えしていきました。自然と声を掛け合いながら、徐々に田植えの手際が良くなっていきます。それでも、約250m²の田んぼに植えるのに丸一日かかりました。最後の苗を植え付けた時は、「やったー!」「終わったー!」と達成感から湧き上がる喜びの声があがりました。参加者と一緒になっての「田植え」。私達にとっても貴重な体験となりました。

8月24日「稲刈りのコツを教わっているところ」

~今度はキャンプリーダーと~
8月の稲刈り時は参加者が少なく、私達スタッフが先頭にたって稲刈りをしていかなければ到底1日では終わらない様子でした。農家の方に稲刈りのコツを教われば、少しでも作業がスムーズにいくだろうと、前日にキャンプリーダーとともに稲穂の実る田んぼへ出動しました。 普段の活動ではサポート役の私達が、この日ばかりは自分自身がメインとなって活動しました。カンカンに照りつける太陽の下、誰もが稲刈り作業に夢中になっていました。体力的にはとてもきつい作業だったのですが、稲刈り後、みんな爽快感あふれる笑顔だったことを思い出されます。私もキャンプリーダーも久々に大汗をかくほど体を動かしたことに、心地よく感じたのだと思います。

11月23日「もちつきをして収穫を祝いました」

~自然体験が必要なのは?~
来年度の学校週5日制にともない、子どもへの自然体験活動の必要性が大きく取り上げられていますが、今回のファミリー対象の米作り体験を実施して、何よりも我々指導者も自然体験活動が必要だと強く感じました。普段、私は外での活動日以外は、企画やパンフレット作り等パソコンを使った事務仕事がほとんどです。キャンプリーダーは大学の勉強やバイトの日々でしょう。指導者自身、自然の中での体験やリフレッシュが不足しているのではないでしょうか?

これからも、より良い自然体験活動の提供が出来るよう、もっともっとリーダーを引き連れて「自然に」自然の中で遊んでいきたいと思います。他団体の指導者の皆さんは、休日どのように過ごされているのでしょうか?

 

□橋口 和美 (はしぐち かずみ) 氏プロフィール
1972年11月:千葉県君津市生まれ
1996年3月:千葉大学教育学部小学校教員養成課程卒業
大学時代 ヤックス自然学校のリーダーとして活動
1996年10月:中華人民共和国 広州日本人学校 現地採用職員に就任
1998年4月:帰国と同時にヤックス自然学校へ

日本アウトドアネットワーク (JON) 準会員
日本アウトドアネットワーク (JON) 研修所 第2期卒業

□団体について
団体名 ヤックス自然学校

今年で26年目。活動ベースを長野県更級郡聖山高原、千葉県長生郡長南町笠森キャンプ場に置き、年間約2000人もの参加者を対象に四季折々の自然体験活動を実施。

主催事業は、子ども対象のサマーキャンプ、冬・春のスキーキャンプ、DayCampとファミリー対象の米作り体験、親子スキーツアー等を実施。 3つのふれあい「人と人のふれあい」「自然とのふれあい」「文化とのふれあい」を大切に活動を展開しています。

 

次回は野外教育事業所ワンパク大学 三好利和氏です。お楽しみに!