第39回「ブルークレマチス」

《ブルークレマチス(Blue Clematis) キンポウゲ科センニンソウ属》

カナダその3です。英語表記ではButtercup Familyとなっておりキンポウゲの仲間であることがすぐに分かる。バターカップというのはあのウマノアシガタの英語名だからだ。「バターを塗った匙」というのだからこんなにわかりやすいものもない。英語は苦手だが時々こんな風にわかりやすい表記があるから良い。

このブルークレマチス、日本の庭にたくさん植えられている園芸種のクレマチスの母種となったものだろうと予想されると教えられたのだが確実なところは分からない。

何故かというとセンニソウ属は花びらが無く萼が花びらのようになっているがこの花も例外ではなく紫色に見えるところは萼である。いわゆる園芸種のクレマチスなどはこの萼が6枚だ。花びらが4枚で萼も4枚であれば2枚くらいは色を変化させられるかもしれないが、少ないものを継ぎ足すなんてことはできるんだろうか。しかも園芸種は時に10~20cmくらいの大輪を咲かせているがこのブルークレマチスは5cmくらいしかない。大きさも萼も変化させよう何て事は無理ではないかと思うのだ。

日本にある種ではハンショウズルという種がもっとも近いように思われる。もっともハンショウズルは赤系統の花を咲かせているが、こちらのブルークレマチスは黄色もあるとなっている。今回の訪問では黄色の花には出会わなかったがどうやら標高の低いところに咲くらしく山にはなくて町はずれにあったりする。そうすると日本の花ではオダマキなどを思い出す。あれも標高の高いところは紫だが下へ下りてくると黄色くなる。標高が着色に関連があるのだろうか。深い深い疑問だ。だから植物は面白い。

 

P-MAC 野外教育センター 石井英行