第38回「ロッジポールパイン」

《ロッジポールパイン(Lodgepole Pine) マツ属》

カナダ旅その2です。この木はあのティ-ピーテントの枠組みになるのだそうだ。根本から切り落とした後、馬に繋いで移動する。そうすると枝が取れ、皮がむけて使い勝手が良くなるのだとか。だからロッジポールパイン。良い名です。時々日本のキャンプ場でもティーピーテントが立っているのを見かけるが、殆どの場合その支柱は竹が使われている。竹は扱いが簡単だから使われているのだろうがどうも貧弱という感じを免れきれない。

この写真は数年前に山火事があった場所だそうだ。周りに倒れて何時木は燃え残った物だ。そこにかろうじて生き残った木。これからこの土地にこの木の子どもたちがあちこちから伸びてくるだろう。この木の松ぼっくりはひどく堅く普段は種を中に抱えたまま芽を出すことがないのだそうだ。ところが山火事が起こるとその暑さで初めて松ぼっくりが弾けて中の種のまき散らすのだとか。だからあたりにはたくさんの幼木があった。数年先にはきっとロッジポールパインの森になっていることだろう。

日本でも山火事のあった後に行ってみるとあちこちにマツが生えているのが分かる。松食い虫が大発生して日本のマツが無くなってしまうなどと行っていた人たちがいたがしっかり再生を繰り返している。そういえばカナダでも松食い虫の類が入り込んで荒らしているらしい。しかしこの様に新しい生命は着実に育っているので嬉しい限りである。

 

P-MAC 野外教育センター 石井英行