第37回「インデアン ペイント ブラシ」

《インデアン ペイント ブラシ ゴマノハグサ科》

カナダへ行ってきました。カナダの山へ入ると一番先に目立つ花です。そしてその名前も大変親しみやすいものですから花の好きな人はまず最初に覚えてしまいます。ぼくも数年前に訪れたときに一番最初に覚えました。ところがこの花現地の図鑑を開いてみるとどこにもその名前がありません。写真の花は少し色が薄いのですが多くの花は見事な朱色をしています。そして英語表記はSCARLET PAINTBRUSHと なっています。色変わりが多いので黄色いものはYELLOW---となっていたりします。

どこにもインデアンと言う表記が見あたりません。ぼくに教えてくれたのが日本人のガイドですので、少し疑って現地の人にも聞いてみました。すると彼も「インデアン----」と表現します。ご存じのように「インデアン」と言う表現は現在では差別用語です。嘗て我々が言っていたインデアンと言う言葉は今ではネイティブと表現されていますね。だから図鑑にはこの表現が見あたらないのだと勝手に想像しています。

日本にもひどい名前をつけられた花がありますが、地方名として扱われることが多いようです。さすがに標準和名にはなっていませんのでホットします。

ところでこの花どこまでが花でどこまでが葉っぱなのかまったく見当が付きません。中央の花びらとおぼしきところをむしって、(いやめくってみたが正確です。)みたのですが結局分かりません。雄しべや雌しべは確認できたのですが不思議な花です。

 

P-MAC 野外教育センター 石井英行